2026年のアカデミー賞もいよいよ本番が近づいてきましたね。今年も話題作が目白押しですが、今回は特に「監督賞」に注目してみました。
監督って、映画の雰囲気や見せ方を決める大事な存在。でも、名前だけ聞いても「どんな人?」と思うことも多いですよね。そこでこの記事では、ノミネートされた5人の監督をピックアップ。
それぞれの代表作や今回のノミネート作の魅力を、映画ファンの目線でわかりやすく紹介していきます。
受賞予想というよりは、「この監督の作品、こんなところが面白い!」というところにフォーカスしているので、まだ観ていない作品も楽しみながらチェックできるはずです。
2026年アカデミー賞 監督賞ノミネート一覧
今年のアカデミー賞監督賞には、世界各国から個性あふれる5人の監督がノミネートされています。作風はみんなバラバラで、観る人によって感じ方も違いそうです。
まずは一覧で全体像をつかんでから、ひとりずつ詳しく見ていきましょう!
| 監督 | ノミネート作品 |
|---|---|
| クロエ・ジャオ | ハムネット |
| ジョシュ・サフディ | マーティ・シュプリーム 世界をつかめ |
| ポール・トーマス・アンダーソン | ワン・バトル・アフター・アナザー |
| ヨアキム・トリアー | センチメンタル・バリュー |
| ライアン・クーグラー | 罪人たち |
Amio一覧で監督と作品を確認したところで、ここからはそれぞれの監督の特徴やノミネート作の魅力を詳しく見ていきましょう。
クロエ・ジャオ:『ハムネット』


クロエ・ジャオ:『ハムネット』
- 監督の経歴・過去作
「ノマドランド」で知られるクロエ・ジャオ監督が、シェイクスピアの名作「ハムレット」の誕生背景にあった悲劇と愛を描いた映画です。原作は北アイルランドの作家マギー・オファーレルの同名小説で、各賞を受賞しています。 - 作品のポイント
16世紀イングランドの小さな村で、薬草の知識を持つアグネス・シェイクスピアが、夫が不在の間に3人の子どもたちを育てる物語。しかし、最愛の息子ハムネットを失う悲劇が訪れ、家族は深い悲しみに包まれます。 - 注目ポイント
主演はジェシー・バックリー(アグネス)、ポール・メスカル(ウィリアム)。製作にはスピルバーグとメンデスも参加。第98回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、クロエ・ジャオの繊細な演出が高く評価されました。 - ひとこと
静かでじんわり心に染みる家族ドラマ。観たあとに余韻が長く残る作品です。
ジョシュ・サフディ:『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』


ジョシュ・サフディ:『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
- 監督の経歴・過去作
「アンカット・ダイヤモンド」「グッド・タイム」で知られるジョシュ・サフディ監督。緊張感あふれる演出と人物描写で定評があり、今回は1950年代のニューヨークを舞台に、実在の卓球選手マーティ・リーズマンの人生を描きます。 - 作品のポイント
卓球人気の低いアメリカで世界一を目指すマーティ・マウザー。親戚の靴屋で働きながら遠征費を工面し、世界選手権で日本の選手に敗北。次回の挑戦に向けて奔走する中で、不倫相手の妊娠や資格剥奪、資金難といった問題に立ち向かいます。 - 注目ポイント
主演はティモシー・シャラメ。共演にはグウィネス・パルトロウ、タイラー・ザ・クリエイター、オデッサ・アザイオン、ケビン・オレアリー、日本人選手エンドウ役で川口功人選手が参加。第98回アカデミー賞では作品賞・監督賞・主演男優賞を含む9部門にノミネートされました。 - ひとこと
サフディらしい緊張感あふれる演出と人間味あふれるストーリー。挑戦と挫折、ユーモアが混ざった熱い青春ドラマです。
ポール・トーマス・アンダーソン:『ワン・バトル・アフター・アナザー』


ポール・トーマス・アンダーソン:『ワン・バトル・アフター・アナザー』
- 監督の経歴・過去作
ベルリン、カンヌ、ベネチアの3大映画祭で受賞歴を誇るポール・トーマス・アンダーソン監督。『マグノリア』『ファントム・スレッド』などで知られ、緻密な人物描写と独特の映像表現が魅力です。今回はレオナルド・ディカプリオ主演で、トマス・ピンチョンの小説『ヴァインランド』からインスピレーションを得た作品を手がけました。 - 作品のポイント
かつて革命家だった冴えない男ボブは、平凡な日々を送っていました。しかし、娘ウィラが何者かに狙われることになり、次々と現れる刺客との戦いに巻き込まれていきます。逃げる者と追う者が入り乱れるスリリングな追走劇で、緊張感あふれるストーリーが展開されます。 - 注目ポイント
主演はレオナルド・ディカプリオ、娘を狙う軍人ロックジョー役をショーン・ペン、空手道場の謎の先生役にベニチオ・デル・トロ。ボブの仲間や妻役にはレジーナ・ホール、テヤナ・テイラーが参加し、娘ウィラには新人チェイス・インフィニティが抜擢されています。第98回アカデミー賞では作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞を含む13ノミネートとなりました。 - ひとこと
PTAらしい緻密でスタイリッシュな映像美と、緊張感あふれるアクション。スリルと家族愛が交錯する、観応え抜群の作品です。
ヨアキム・トリアー:『センチメンタル・バリュー』


ヨアキム・トリアー:『センチメンタル・バリュー』
- 監督の経歴・過去作
「わたしは最悪。」で世界的に注目を集めたスウェーデンのヨアキム・トリアー監督。愛憎入り混じる「親子」というテーマを丁寧に描く作風で知られ、今回も家族ドラマに挑戦しています。 - 作品のポイント
オスロで俳優として活躍するノーラと、家庭を選んだ妹アグネス。長らく音信不通だった父・グスタヴが姿を現し、自伝的映画の主演をノーラに打診します。怒りと失望から拒絶するノーラでしたが、映画の撮影場所がかつての家族の家だと知り、抑えきれない感情が沸き起こります。 - 注目ポイント
主演はレナーテ・レインスベ(ノーラ)、父グスタヴ役にステラン・スカルスガルド、妹アグネス役にインガ・イブスドッテル・リッレオース、アメリカの若手女優レイチェル役にエル・ファニングが出演。2025年・第78回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。第98回アカデミー賞では作品賞を含む8部門で9ノミネートされ、スカルスガルドは外国語映画として初の助演男優賞ノミネートを果たしました。 - ひとこと
親子の複雑な感情を繊細に描く北欧流家族ドラマ。観たあと、じんわりと心に残る余韻が魅力です。
ライアン・クーグラー:『罪人たち』


ライアン・クーグラー:『罪人たち』
- 監督の経歴・過去作
「ブラックパンサー」「クリード チャンプを継ぐ男」で知られるライアン・クーグラー監督。これまで長編作品でもタッグを組んできたマイケル・B・ジョーダンを主演に迎え、サバイバルスリラーに挑戦しています。 - 作品のポイント
1930年代、信仰深い人々が暮らすアメリカ南部の田舎町。双子の兄弟スモークとスタックは、当時禁止されていた酒や音楽を振る舞うダンスホールを開店します。しかし、初日の夜に招かれざる者たちが現れ、宴は理不尽な絶望に飲み込まれ、人知を超えた狂乱の夜が幕を開けます。 - 注目ポイント
双子の兄弟をジョーダンが1人2役で演じ、共演にはヘイリー・スタインフェルド、ジャック・オコンネル、デルロイ・リンドーが参加。脚本・製作もクーグラー監督が担当し、美術・音楽・衣装には「ブラックパンサー」のチームが再結集。第98回アカデミー賞では作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞など主要部門を含む、史上最多16部門にノミネートされました。 - ひとこと
緊張感あふれるサバイバルスリラーと圧倒的な映像美。恐怖と人間ドラマが交錯する、クーグラー監督らしい迫力ある作品です。
今年の監督賞、誰に注目?
ノミネート監督5人を紹介してきましたが、さて今年の監督賞は誰が本命でしょうか?映画ファン的には、やはりライアン・クーグラーとポール・トーマス・アンダーソン(PTA)が注目株です。
クーグラーは『罪人たち』でアカデミー賞史上最多16部門ノミネートという快挙を達成。サバイバルスリラーながら家族ドラマや社会的テーマも織り交ぜ、映像の迫力も抜群です。
一方のPTAは『ワン・バトル・アフター・アナザー』で緻密な人物描写と独特の映像美を披露。ディカプリオやショーン・ペンら豪華キャストの演技も光り、映画としての完成度は文句なし。
もちろん、その他のノミネート作もどれも力作で、見応え十分です。授賞式ではどの監督に栄冠が輝くのか、最後まで目が離せませんね。
まとめ:2026年アカデミー賞監督賞を振り返って
今年の監督賞は、どの作品も個性が光る力作ぞろいでした。クロエ・ジャオの繊細な家族ドラマ、サフディの緊張感あふれる挑戦物語、トリアーの北欧流のじんわり心に残る描写、そしてPTAやクーグラーの圧倒的な映像美と演出力…。
どの監督も、それぞれ違った魅力で私たちを引き込んでくれます。今回紹介した監督たちの作品を観ていると、映画ってやっぱり監督の視点でこんなに印象が変わるんだな、と改めて感じますね。
授賞式で誰が栄冠を手にするのかはまだ分かりませんが、どれも観ておきたい作品ばかりです。映画好きとしては、まずは気になる作品からチェックして、受賞結果と合わせて楽しむのがオススメです!


