アカデミー賞 2026 のノミネートが、ついに発表されました。毎年恒例のこの瞬間、映画ファンにとっては「ここからが本番」というタイミング。
この記事では、作品賞をはじめとした主要部門のノミネート一覧を、まずはサクッと整理。あわせて、今年の本命候補や気になる作品についても、映画ぶらり目線で触れていきます。
まずは全体像から、チェックしていきましょう
アカデミー賞 2026 ノミネート発表【まずは全体像】
アカデミー賞2026のノミネートは、1月22日(現地時間)に発表されました。授賞式は、3月15日(現地時間)。映画賞シーズンも、いよいよ佳境に入ってきましたね。
今年のラインナップをひと通り見て感じたのは、突出した存在がありつつも、全体としてはかなりバランスがいいということ。
最多ノミネートを獲得したのは、ライアン・クーグラー監督の『罪人たち』。主要部門から技術部門まで幅広く評価され、16部門ノミネートという結果に。話題性だけでなく、作品としての完成度の高さが、そのまま数字に表れた印象です。
それを追うのが、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ワン・バトル・アフター・アナザー』。
こちらも主要部門を中心に12部門13ノミネートと健闘しており、「派手さよりも、じっくり評価されてきた作品」という存在感があります。
そのほかにも、『センチメンタル・バリュー』『フランケンシュタイン』『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』といった作品が並び、今年は一部の作品に票が集中しすぎていないのも特徴的です。
また、今年から新設されたキャスティング賞も注目ポイント。俳優の演技だけでなく、“この配役だから成立した”という視点が評価されるようになり、作品の見方が少し広がったように感じます。
まずは全体の空気感をつかんだうえで、次の章では、部門ごとの注目ポイントを見ていきましょう。
主要部門ノミネート一覧
全体の傾向が見えてきたところで、ここからはアカデミー賞2026の主要部門ノミネートを、ひとつずつ見ていきます。
作品賞や監督賞といった王道の部門はもちろん、主演・助演の演技部門、そして今年新設されたキャスティング賞まで。「今年はどんな作品・俳優が評価されているのか」が、よりはっきり見えてくるはずです。
まずは、アカデミー賞の顔ともいえる作品賞からチェックしていきましょう。
作品賞 ノミネート一覧
まずは、その年のアカデミー賞を象徴する作品賞。今年は話題性だけでなく、作家性やテーマ性の強い作品が多く並びました。
作品賞ノミネート作品
- 「ブゴニア」
- 「映画『F1(R) エフワン』」
- 「フランケンシュタイン」
- 「ハムネット」
- 「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」
- 「ワン・バトル・アフター・アナザー」
- 「シークレット・エージェント」
- 「センチメンタル・バリュー」
- 「罪人たち」
- 「トレイン・ドリームズ」
監督賞 ノミネート
作品の “色” を決定づけるのが監督賞。今年は作家性の強い監督陣がずらりと揃いました。
監督賞ノミネート
- クロエ・ジャオ(「ハムネット」)
- ジョシュ・サフディ(「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」)
- ポール・トーマス・アンダーソン(「ワン・バトル・アフター・アナザー」)
- ヨアキム・トリアー(「センチメンタル・バリュー」)
- ライアン・クーグラー(「罪人たち」)
主演男優賞 ノミネート
毎年、話題が集中する主演男優賞。ベテランから今を代表するスターまで、実力派がずらりと並ぶ顔ぶれです。
主演男優賞ノミネート
- ティモシー・シャラメ(「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」)
- レオナルド・ディカプリオ(「ワン・バトル・アフター・アナザー」)
- イーサン・ホーク(「Blue Moon」)
- マイケル・B・ジョーダン(「罪人たち」)
- ワグネル・モウラ(「シークレット・エージェント」)
主演女優賞 ノミネート
作品の印象を大きく左右する主演女優賞。今年は感情表現の幅が広い演技派が目立ちます。
主演女優賞ノミネート
- ローズ・バーン(「If I Had Legs I’d Kick You」)
- ジェシー・バックリー(「ハムネット」)
- エマ・ストーン(「ブゴニア」)
- レナーテ・レインスベ(「センチメンタル・バリュー」)
- ケイト・ハドソン(「Song Sung Blue」)
助演男優賞 ノミネート
物語に深みを与える助演男優賞。今年は作品を引き締める存在感のある演技が評価されました。
助演男優賞ノミネート
- ベニチオ・デル・トロ(「ワン・バトル・アフター・アナザー」)
- ショーン・ペン(「ワン・バトル・アフター・アナザー」)
- ジェイコブ・エロルディ(「フランケンシュタイン」)
- デルロイ・リンドー(「罪人たち」)
- ステラン・スカルスガルド(「センチメンタル・バリュー」)
助演女優賞 ノミネート
気づけば一番心に残っている、そんな演技が多い助演女優賞。今年も印象に残る役どころが揃っています。
助演女優賞ノミネート
- テヤナ・テイラー(「ワン・バトル・アフター・アナザー」)
- エイミー・マディガン(「WEAPONS ウェポンズ」)
- ウンミ・モサク(「罪人たち」)
- インガ・イブスドッテル・リッレオース(「センチメンタル・バリュー」)
- エル・ファニング(「センチメンタル・バリュー」)
キャスティング賞 ノミネート
今年から新設されたキャスティング賞。作品全体の説得力を支える “配役の力” に注目が集まっています。
キャスティング賞ノミネート作品
- 「ハムネット」
- 「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」
- 「ワン・バトル・アフター・アナザー」
- 「シークレット・エージェント」
- 「罪人たち」
ノミネート数ランキング|今年の有力作品たち
ここからは、ノミネート数という数字から見えてくる今年の流れをチェック。結果発表前のこの時期、まず気になるのは「どの作品が多く名前を呼ばれているのか?」ですよね。
まずは、ノミネート数が多い順に並べてみました。
| 順位 | 作品名 | ノミネート数 | 主な注目部門 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 罪人たち | 16 | 作品賞/監督賞/主演男優賞/助演男女優賞 ほか |
| 2位 | ワン・バトル・アフター・アナザー | 13(12部門) | 作品賞/監督賞/主演男優賞/助演男優賞(2人) |
| 3位 | センチメンタル・バリュー | 9(8部門) | 作品賞/監督賞/主演女優賞/助演賞 |
| 3位 | フランケンシュタイン | 9 | 作品賞/助演男優賞 ほか |
| 3位 | マーティ・シュプリーム 世界をつかめ | 9 | 作品賞/監督賞/主演男優賞/キャスティング賞 |
※同数の場合は同率順位にしています
今年、最多ノミネートとなったのは『罪人たち』。主要部門はもちろん、技術部門までしっかり名前が並び、合計16部門。「今年はこの作品を中心に回ってるな」という空気を、数字からも感じます。
続く『ワン・バトル・アフター・アナザー』も、12部門13ノミネートとかなり健闘。こちらも作品賞・監督賞クラスに食い込んでいて、最後まで油断できません。
ただ、ここでひとつだけ。ノミネート数が多い=作品賞を獲る、とは限らないのがアカデミー賞の面白いところ。票が分かれたり、「この部門では強いけど、作品賞は別の一本に…」なんて展開も、わりとよくあります。
だからこそ、「どの作品が、どの部門で評価されているのか?」そこを見ながら追いかけると、映画賞シーズンはぐっと楽しくなります。
Amio数字はあくまでヒント。その裏にある “評価のされ方” を想像しながら見るのが、映画ファン的な楽しみ方だったりします。
今年の本命は?注目作品ピックアップ
ノミネート一覧やランキングを見ていると、「で、結局どれが一番強いの?」って気になりますよね。そこでここからは、今年のアカデミー賞レースを引っ張っている本命候補をピックアップ。
ノミネート数だけじゃなく、どこが評価されているのか映画賞シーズンの流れの中で、どう見られてきたのかそんな視点で見ていきます。
『罪人たち』


『罪人たち』ノミネート数:16部門(歴代最多)
今年のアカデミー賞を語るうえで、まず外せないのがこの作品。作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男女優賞と、主要部門をほぼ総なめにしつつ、技術部門まで幅広くノミネート。
数字だけ見ても、今年の “軸” になっているのがよく分かります。
評価されているのは、
- 重厚なテーマ性
- 主演を中心とした俳優陣の演技力
- 社会性とエンタメ性のバランス
いわゆる「アカデミー賞が好きなタイプの映画」なんですが、それだけじゃなく、ちゃんと今の時代に響く作品として評価されているのが強み。
ゴールデングローブ賞の時点でも名前が挙がっていて、映画賞シーズン序盤から「これは最後まで来る」と言われていた一本。その流れを、アカデミー賞のノミネートで完全に固めた印象です。
『ワン・バトル・アフター・アナザー』


『ワン・バトル・アフター・アナザー』
ノミネート数:12部門13ノミネート
こちらは、「ノミネート数では2番手、でも存在感はかなり強い」作品。
作品賞・監督賞・主演男優賞に加えて、助演男優賞に2人がノミネートされるなど、俳優部門の厚みが目立ちます。
特に注目されているのは、
- キャスト全体の演技の完成度
- 監督ポール・トーマス・アンダーソンらしい演出力
- 観る人によって受け取り方が変わるテーマ性
ゴールデングローブ賞でも早い段階から評価されていて、「賞レースでじわじわ強くなるタイプ」の代表格。
派手さでは『罪人たち』に一歩譲るものの、作品賞をさらっと持っていく可能性も十分ある、そんな “静かな本命” という立ち位置です。
ゴールデングローブ賞との関係性
今回のアカデミー賞ノミネートを見て、「これ、ゴールデングローブでも見た名前だな」と思った人も多いはず。
今年は、ゴールデングローブ賞で注目された作品や俳優が、そのままアカデミー賞にもつながってきた印象です。『罪人たち』や『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、まさにその代表格。
映画賞シーズンを追っていると、「またこの作品か」という感覚が出てきますよね。そうなってくると、自然と本命候補として定着していく。
ゴールデングローブ賞は、やっぱり “前哨戦”。今回のノミネートを見ると、アカデミー賞の本命がかなり見えてきた気がします。
あとは授賞式当日、その流れ通りにいくのか、それとも一波乱あるのか。そこも含めて、映画賞シーズンの醍醐味です。
アカデミー賞2026 授賞式はいつ?
第98回アカデミー賞授賞式は、2026年3月15日(現地時間)に開催予定です。ここまでノミネートを追ってきた人にとっては、いよいよ「答え合わせの日」。
今年は、
- 最多ノミネートの作品がそのまま突っ走るのか
- 主演・助演の俳優賞で波乱はあるのか
- 技術部門の評価が作品賞にどう影響するのか
…などなど、最後まで気になるポイントが盛りだくさん。ゴールデングローブ賞から続く流れが、どこまでアカデミー賞に反映されるのかも注目したいところです。
授賞式当日は、「やっぱりね!」と思う瞬間もあれば、「え、そっち来た!?」と驚く展開もありそう。
なお、受賞結果については授賞式後に速報&まとめ記事を更新予定です。
まとめ|アカデミー賞2026、ここからが本番
アカデミー賞のノミネート発表は、ゴールではなくスタート地点。ここから先が、映画賞シーズンいちばん楽しい時間です。
「この作品、どこまで行くんだろう?」
「この俳優、今年は来そうじゃない?」
そんなふうに予想しながら追いかけるだけで、いつもの映画鑑賞が、少し特別な体験に変わります。
ノミネート数、前哨戦の結果、話題性。
さまざまな要素が絡み合い、授賞式当日まで物語は続いていく。
結果を知るのも楽しいけれど、迷いながら、予想しながら楽しむ時間そのものが映画賞の醍醐味。アカデミー賞2026、ここからが本番です。


