ついに、アカデミー賞シーズンが本格的に動き出しました。第98回アカデミー賞(2026年)のノミネートが発表され、今年も話題作・注目作がずらりと出そろっています。
ゴールデングローブ賞をきっかけに注目を集めた作品、映画好きのあいだで評価が高まっている一本、そして「これは意外…?」と思わせるノミネートもあって、今年のアカデミー賞は最初から見どころ多め。
この記事では、発表されたノミネートを整理しつつ、映画ぶらり目線で「今年の本命は?」「気になるのはどれ?」をゆるっと見ていきます。
授賞式までの時間も含めて、映画賞シーズンならではの楽しみ方を一緒に味わっていきましょう。
アカデミー賞2026 ノミネートが発表!
米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、1月22日(現地時間)に第98回アカデミー賞のノミネート作品を発表しました。
今年もっとも多くのノミネートを集めたのは、ライアン・クーグラー監督の『罪人たち』。作品賞・監督賞・主演男優賞をはじめ、主要部門から技術部門まで幅広く名前を連ね、歴代最多となる16部門ノミネートという結果になりました。
それに続くのが、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ワン・バトル・アフター・アナザー』。こちらも作品賞・監督賞・主演男優賞など主要部門を中心に、12部門13ノミネートと、今年の賞レースを語るうえで欠かせない存在です。
そのほかにも、『ハムネット』『センチメンタル・バリュー』『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』など、映画賞シーズンらしい“通好み”の作品が並び、全体としてはかなり読み応えのあるラインナップになっています。
このあと、まずは作品賞ノミネート作品を一覧でチェックしながら、今年のアカデミー賞の流れを見ていきましょう。
作品賞ノミネート一覧(全10作品)
今年の作品賞ノミネートは、「これ来たか…!」と思う作品もあれば、いかにもアカデミー賞らしい一本も混ざった、なかなか面白い並び。
まずはラインナップをざっと見ていきましょう。
✔ 今年の作品賞ノミネート作品
- 『ブゴニア』
- 『映画『F1(R) エフワン』』
- 『フランケンシュタイン』
- 『ハムネット』
- 『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
- 『ワン・バトル・アフター・アナザー』
- 『シークレット・エージェント』
- 『センチメンタル・バリュー』
- 『罪人たち』
- 『トレイン・ドリームズ』
Amio今年も好奇心をくすぐる顔ぶればかり!派手な大作からじっくり味わうドラマまで、幅広く揃ってるのが今年の見どころですね。
ノミネート数から見る、今年の有力作品たち
アカデミー賞では、ノミネート数がそのまま “期待値” として見えてくるのも面白いポイント。
ここでは作品賞候補10本を、ノミネート数の多さに注目して整理してみました。数字を見ると、今年は一歩抜けた作品と、じわじわ評価を集めている作品がはっきり分かれています。
| 作品名 | ノミネート数 | 主なノミネート部門 |
|---|---|---|
| 罪人たち | 16 | 作品賞/監督賞/主演男優賞 ほか |
| ワン・バトル・アフター・アナザー | 13 | 作品賞/監督賞/主演男優賞 ほか |
| センチメンタル・バリュー | 9 | 作品賞/監督賞/助演賞 ほか |
| マーティ・シュプリーム 世界をつかめ | 9 | 作品賞/監督賞/主演男優賞 ほか |
| フランケンシュタイン | 9 | 作品賞/助演男優賞/技術部門 |
| ハムネット | 8 | 作品賞/監督賞/主演女優賞 ほか |
| シークレット・エージェント | 4 | 作品賞/主演男優賞/国際長編 |
| ブゴニア | 4 | 作品賞/主演女優賞/脚色賞 |
| トレイン・ドリームズ | 4 | 作品賞/脚色賞/撮影賞 |
| 映画『F1(R) エフワン』 | 4 | 作品賞/編集賞/音響賞 |
ノミネート数だけを見ると、『罪人たち』と『ワン・バトル・アフター・アナザー』が、今年は頭ひとつ抜けている印象です。
とはいえアカデミー賞は、「最多ノミネート=作品賞」にならない年も多いのが恒例。だからこそ、ここからの展開が読めなくて面白いんですよね。



この作品、アカデミー賞が本気で推しているのが伝わってきますね。ここから前哨戦や話題性次第で流れが変わるのも、映画賞シーズンの醍醐味です。
主演賞・監督賞で気になるポイント
作品賞だけでなく、主演賞・監督賞の顔ぶれを見ていくと、今年のアカデミー賞の“空気感”がよりはっきり見えてきます。
主演男優賞|「役に溶け込む」タイプが強い年
今年の主演男優賞は、スター性よりも「その役としてどこまで生きていたか」が評価されている印象。
- ティモシー・シャラメ(『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』)
→ 若さとエネルギーを前面に出した演技で存在感抜群。 - レオナルド・ディカプリオ(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)
→ さすがの安定感。派手さより“積み重ね”で評価されていそう。 - マイケル・B・ジョーダン(『罪人たち』)
→ 作品の重さを背負う役どころで、ノミネートも納得。
全体的に、「この人じゃなきゃ成立しなかった」と思わせる演技が揃っています。
主演女優賞|静かな演技が光るラインナップ
主演女優賞は、感情を抑えた演技や内面の表現が評価された年。
- ジェシー・バックリー(『ハムネット』)
→ 文学的な世界観の中で、感情の揺れを丁寧に表現。 - エマ・ストーン(『ブゴニア』)
→ 個性的な役柄を自分のものにする強さはさすが。 - レナーテ・レインスベ(『センチメンタル・バリュー』)
→ 静かながら深く刺さる演技で、作品全体の評価にも直結。
派手な号泣シーンより、余白のある演技が好まれた印象です。
監督賞|作家性がそのまま評価された年
監督賞を見ると、今年はかなり分かりやすく“作家性重視”。
- ライアン・クーグラー(『罪人たち』)
→ 規模の大きさとテーマ性を両立。最多ノミネートも納得。 - ポール・トーマス・アンダーソン(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)
→ PTAらしさ全開。映画賞シーズンの主役感が一気に強まった。 - クロエ・ジャオ(『ハムネット』)
→ 静かな演出で世界観を作り切る手腕が評価。
どの監督も、「この人が撮ったからこそ成立した映画」。監督賞を見ているだけでも、今年のアカデミー賞がかなり映画好き向けな年だと感じます。
今年の本命はこの作品
ここまでノミネートを見てきて、正直かなり迷いました。どの作品にも「獲りそう」と思える理由があるし、今年は例年以上に接戦な印象です。それでも、今年の本命を一つ挙げるならやっぱりこの作品。
本命:『罪人たち』
最多となる16部門ノミネートという数字だけでも、今年の中心にいる作品なのは間違いありません。作品賞、監督賞、主演・助演、そして技術部門まで、まんべんなく評価されているのはかなり強いポイント。
テーマの重さや社会性のある内容も、アカデミー賞好み。さらに、ライアン・クーグラー監督がここまで総合力で評価されるのは、キャリア的にも大きな節目になりそうです。
「順当すぎる?」と思いつつも、この完成度と評価の広がりを超える作品が出てくるかと考えると、やはり一歩リードしている印象。
それでも、心がちょっとだけ別の作品を応援してしまう
とはいえ、個人的な気持ちを正直に言うなら、『ワン・バトル・アフター・アナザー』に獲ってほしいという思いも、やっぱりある。
PTAらしい作家性が全開で、「この作品が評価されるなら、それはそれで最高」と思わせてくれる一本。数字や流れでは『罪人たち』、感情では『ワン・バトル・アフター・アナザー』。
この2本が並んでいる今年のアカデミー賞は、最後まで予想するのが本当に楽しい年だなと感じます。
このあとの映画賞シーズンはどうなる?
ゴールデングローブ賞が終了し、映画賞シーズンは次の段階へと進みました。ここから先は、アカデミー賞の行方を占ううえで重要な映画賞が続いていきます。
全米映画俳優組合賞(SAG賞)や全米監督協会賞(DGA賞)、英国アカデミー賞(BAFTA)などは、俳優・監督・業界関係者の評価が色濃く反映されることで知られています。これらの結果が出そろうにつれて、「今年はこの作品が強い」という空気が、よりはっきり見えてくるはずです。
ゴールデングローブ賞はあくまで前哨戦。ここからの受賞の流れ次第で、アカデミー賞本番の勢力図が大きく変わる可能性もあります。映画ファンとしては、受賞結果を追いながら、その変化を楽しみたいところです。



受賞結果を追いかけつつ、気になった映画を一本ずつ観ていく。それもまた、映画賞シーズンの楽しみ方かもしれません。
まとめ
映画賞は、結果を見るだけでも楽しいですが、そこから「どんな映画が選ばれたのか」を知ることで、次に観る一本のヒントにもなります。
今年のアカデミー賞、どんな作品が最後に名前を呼ばれるのか。その瞬間まで、映画賞シーズンをゆっくり楽しみたいですね。

