「マーベル」って名前はよく聞くけど、実はどんな会社なの?スパイダーマンやアイアンマンって、もともと何のキャラだったの?
そんな疑問を持ってる人、けっこう多いと思います。今でこそ“映画のマーベル”として世界中で知られているけど、その歴史はめちゃくちゃ長くて、実は80年以上も前から続いているんです。
しかも、ただ長いだけじゃなくて、波乱万丈のストーリーがぎっしり。経営危機、映画化の失敗、そして奇跡の大逆転!まさにヒーローの物語みたいな展開があったんですよ。
この記事では、マーベルのはじまりから映画の大ブーム(MCU)までを、初心者向けにやさしく&ざっくり紹介していきます!これを読めば、マーベル映画を観るのがもっと楽しくなるはず。
映画ファンも、ちょっと気になってた人も、ぜひ最後までお付き合いください!
そもそも「マーベル」って何者?
マーベルは、アメリカ発のコミック出版社で、数々のスーパーヒーローたちを生み出してきた“ヒーロー界の大御所”的な存在です。
名前は知らなくても、きっと一度は彼らのキャラクターを見たことがあるはず。
たとえば、空を飛びながら戦う「アイアンマン」、ニューヨークのビル街を飛び回る「スパイダーマン」、伝説の盾を持つ「キャプテン・アメリカ」、怒ると緑色になる「ハルク」、雷を操る神「ソー」など…
今や映画でおなじみのアベンジャーズたちも、もともとはみんなマーベル・コミックのキャラクターたちなんです。
最近は「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」って言葉もよく聞きますよね。でも、その裏には、意外と知られていない長〜い歴史や、ちょっと波乱な時代もあったりして。
今回はそんなマーベルの歩みを、初心者向けにやさしくまとめてみました。
マーベルの歴史、ざっくりまとめるとこんな感じ!
マーベルって、実は80年以上の歴史があるんです。とはいえ、最初から全部覚えるのは大変。というわけで、ざっくり時代ごとにまとめてみました!
- 1939年ごろ
マーベルの前身「タイムリー・コミックス」誕生。
キャプテン・アメリカなど、戦時中のヒーローが人気に。 - 1960年代
スタン・リーが大活躍!
スパイダーマンやX-MENなど、個性豊かなヒーローが次々と登場。 - 1990年代〜2000年代前半
経営がピンチに。
ヒーローの映画化権を売ったりして何とか乗り切る。 - 2008年
映画『アイアンマン』でMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)スタート! - 2012年〜
『アベンジャーズ』が世界的大ヒット。
以降、映画シリーズが快進撃。 - 2020年代〜
新世代ヒーローへバトンタッチ中。
ドラマシリーズや多様なキャラクターも増加!
ヒーローたちのはじまり|マーベルの誕生(1939年〜)
マーベルのはじまりは、今から80年以上も前。1939年に「タイムリー・コミックス」という名前でスタートしました。
この時代に登場したのが、ヒューマン・トーチやネイモアといった初期のヒーローたちです。そして1941年には、あのキャプテン・アメリカがデビュー。
星条旗カラーのスーツに、丸い盾がトレードマークのヒーローですね。当時は戦争の真っ只中ということもあり、キャプテン・アメリカは“国を守るヒーロー”として一気に人気者に。
まさに国民的ヒーローとして広く知られる存在になりました。

キャプテン・アメリカの初登場シーンでは、いきなりナチスにパンチを入れて話題に!発売当時は100万部以上売れたと言われています。
マーベルを変えた男、スタン・リー現る!(1960年代)


1960年代に入ると、マーベルは大きな変化を迎えます。ここで登場したのが、編集者であり、原作ライターでもあったスタン・リー。
この人こそ、のちに“マーベルの顔”と呼ばれる伝説的人物です。スタン・リーは、それまでの「完璧なヒーロー」ではなく、悩んだり、迷ったりするヒーローを描きはじめました。
出典:映画.com「スタン・リー」
- スパイダーマン(普通の高校生がヒーローに)
- アイアンマン(武器会社の社長で、心に傷を抱えたヒーロー)
- ハルク(怒ると暴走する天才科学者)
- X-MEN(人間から差別されるミュータントたち)
どのキャラも「強いけど完璧じゃない」。それが、読者にとってすごくリアルで、共感できる存在だったんです。
この“等身大のヒーロー”というスタイルが、マーベルならではの魅力として、多くのファンをひきつけることになりました。
映画化は一筋縄じゃいかない!?マーベル苦戦の時代(1980〜90年代)
1980年代から90年代にかけて、マーベルは少し厳しい時代に突入します。というのも、この頃は「映画にしたいけど、なかなかうまくいかない…」という、いわゆる“迷走期”。
キャラクターの映画化権をいろんな会社に売っていたので、自分たちではコントロールできない状況が続いていたんです。
たとえば、1990年の実写版『キャプテン・アメリカ』。作られはしたけど、正直B級感がすごくて、ほとんど話題にもならず…。
他にもファンタスティック・フォーの映画が「完成したのに公開されなかった」なんて事件もありました。さらに、コミック業界全体がバブル崩壊のような状態に。
マーベルも大きな経営危機に見舞われて、一時は「もうダメかも…」と言われるほど追い込まれてしまいます。



でも、ここで終わらないのがマーベルのすごいところ。のちに“奇跡の大逆転”が起こることに!?
すべての始まりはここから|アイアンマン、奇跡の成功(2000年代)
2008年。マーベルがついに、自分たちの手で映画をつくることを決意します。そして生まれたのが、『アイアンマン』。主演はロバート・ダウニーJr.。
当時はスキャンダルなどもあって「本当に大丈夫?」と不安の声もあったけど、ふたを開けてみれば大成功!
アイアンマンの“ちょっと皮肉屋だけどカッコいいヒーロー”っぷりが、世界中の観客の心をつかみました。
この映画から、マーベルの新しい挑戦「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」がスタートします。MCUは、作品同士がつながっていく映画の世界。
アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ソー……それぞれの映画が、やがて“1つのチーム”につながっていくという、大きな構想が動き出したのです。
最初は「そんなの本当にできるの?」と言われていたけど、この『アイアンマン』の成功が、すべての土台となりました。
ここから、マーベルの快進撃がはじまります。
マーベル映画の快進撃!アベンジャーズ時代(2010年代)
MCUが本格的に動き出してから数年後の2012年、ついに“夢のチーム”がスクリーンに集結します。その名も『アベンジャーズ』。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク、ソー…それぞれの映画で活躍してきたヒーローたちが、同じ作品に登場して力を合わせる。
これまでの映画ではなかなか見られなかった、大規模なクロスオーバー作品でした。そしてこれが、まさかの大ヒット。
世界中で観客を熱狂させ、マーベル映画は “ただのヒーロー映画” から “ひとつのシリーズ世界” として、映画界に新しい文化を作り上げていきます。
そこからはもう、ヒット作の連続!


出典:映画.com
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
知られざるキャラたちが、ノリのいい音楽とド派手な宇宙アクションで一気に人気者に。 - 『ブラックパンサー』や『キャプテン・マーベル』
黒人ヒーロー、女性が主人公など、ヒーロー像がどんどん多様に。 - 『シビル・ウォー』
「正義って、誰が決めるの?」というテーマで、アベンジャーズ内でまさかの衝突。
マーベルは「ヒーロー vs ヴィラン」だけじゃない、人間ドラマや仲間との絆、時にはすれ違いまで描く、奥深い映画シリーズへと進化していきました。
そして観客は「次は誰が登場するんだろう?」と、まるで連続ドラマを見るような感覚で、毎年の新作を楽しみにするように。
この “フェーズ” と呼ばれる展開方式で、マーベルはついに映画界のトップへと駆け上がったのです。
新しい世代へ|これからのマーベル(2020年代〜)
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)で、ひとつの大きな物語が幕を下ろしました。
アイアンマンやキャプテン・アメリカといった中心メンバーが退き、MCUは新しい時代、いわゆる「フェーズ4」へと進んでいきます。
ここからは、まさに “世代交代” の時代。新しいヒーローたちがどんどん登場します。
- アジア系ヒーロー『シャン・チー』
- 若き天才ヒーロー『Ms.マーベル』
- マルチバース(並行世界)をめぐる壮大な物語
- ディズニープラスのドラマ作品も続々と展開リスト
ただ正直なところ…私自身、「最近ちょっと話が複雑かも…」とか「推しヒーローがいなくなって寂しいなあ」なんて思うこともあります。
でも、それもマーベルの “次の冒険” なんですよね。新しい世代が物語を引き継いで、今までにない世界がどんどん広がっていく。
そういうところも、コミックっぽくて面白いなあと感じています。これから先、どんなヒーローが登場して、どんなストーリーが待っているのか、まだ誰にもわからない。
でも、だからこそワクワクしますよね。マーベルの物語は、まだまだ続いていきます。
おわりに|まだまだ続くマーベルの物語
マーベルって、ただのヒーロー映画を作ってきただけじゃないんですよね。戦争の時代から始まり、スタン・リーの時代を経て、映画で大成功して、今はまた新しいフェーズへ。
こうして振り返ってみると、マーベルの歩みってまさに “ヒーローたちの物語そのもの”。
ピンチを乗り越えて、仲間と力を合わせて、新しい世界へと挑んでいく。そんなストーリーが、現実にもあったんだなあと思います。
もし「マーベル映画、気になるけど多すぎてどこから見ればいいの…?」という人は、まずは『アイアンマン』や『アベンジャーズ』あたりから気軽に観てみるのがおすすめ。
1作品観れば、あとはきっと、ヒーローたちの世界にハマっていくはずです。

