作品賞にノミネートされた映画が10本。アカデミー賞シーズンになると、毎年のように「どれから観ればいいの?」と迷ってしまいます。
正直、全部追うのは時間的にも気力的にも大変。でも、だからといって話題作をまるごとスルーするのも、ちょっともったいない気がします。
この記事では、2026年のアカデミー賞・作品賞ノミネート10作品を、映画好きの目線でざっくり整理。「まずはこの1本からでいいかも」と思える作品を中心に、無理なく楽しむための見方をまとめました。
2026年アカデミー賞 作品賞ノミネート10作品一覧
2026年のアカデミー賞・作品賞には、ジャンルもトーンも異なる10作品がノミネートされました。まずは細かい評価に入る前に、どんな作品が並んでいるのかを一覧でチェックしておきましょう。
※公開状況は、現時点での日本での情報をもとにしています。
- 『ブゴニア』
日本公開:2026年2月13日 - 『映画『F1®/エフワン』』
日本公開:2025年6月27日 - 『フランケンシュタイン』
日本公開:2025年10月24日 - 『ハムネット』
日本公開:2026年4月10日 - 『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
日本公開:2026年3月13日 - 『ワン・バトル・アフター・アナザー』
日本公開:2025年10月3日 - 『シークレット・エージェント』
日本公開:未定 - 『センチメンタル・バリュー』
日本公開:2026年2月20日 - 『罪人たち』
日本公開:2025年6月20日 - 『トレイン・ドリームズ』
日本公開:2025年11月21日
まず観たい注目作3本
作品賞ノミネート10作品の中でも、ノミネート数の多さや制作陣の顔ぶれから特に注目度が高い3本をピックアップしました。
「まず何を観る?」と迷ったら、この3作は外せない存在です。
『ワン・バトル・アフター・アナザー』

監督は、ベルリン・カンヌ・ベネチアの世界三大映画祭すべてで受賞歴を持つポール・トーマス・アンダーソン。
主演にはレオナルド・ディカプリオ、共演にショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロと、名前を並べるだけで期待値が跳ね上がる布陣です。
第98回アカデミー賞では作品賞を含む13ノミネートを獲得。監督賞・主演男優賞・助演男優賞など主要部門を広く押さえており、今年の賞レースを語るうえで欠かせない一本と言えそうです。
『罪人たち』

最大の注目ポイントは、アカデミー賞史上最多となる16部門ノミネート。監督は『ブラックパンサー』シリーズで知られるライアン・クーグラー、主演は長年タッグを組んできたマイケル・B・ジョーダン。
さらに美術、音楽、衣装といった裏方スタッフにも「ブラックパンサー」チームが再集結し、作品全体の完成度の高さが強く評価されています。
作品賞・監督賞・主演男優賞など主要部門を総なめにしていることからも、今大会の“本命候補”の一角と見て間違いなさそうです。
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

主演はティモシー・シャラメ、監督は『アンカット・ダイヤモンド』のジョシュ・サフディ。
実在の卓球選手に着想を得た異色の題材ながら、第98回アカデミー賞では作品賞・監督賞・主演男優賞を含む9部門ノミネートを果たしました。
スポーツ映画であり、人物ドラマでもあるこの作品がここまで評価されている点は要注目。シャラメの演技がどこまで評価されるのか、賞レース的にも目が離せない一本です。
評価は高いけど好みが分かれそうな作品
作品賞にノミネートされるだけあって、完成度や評価は間違いなし。ただし中には、テーマや作風がかなり尖っていて、「刺さる人には深く刺さるけど、合わない人もいそう」な作品もあります。
ここでは、そんな“覚悟して観たい”タイプの注目作をピックアップ。
『ブゴニア』

「哀れなるものたち」「女王陛下のお気に入り」で知られるヨルゴス・ランティモス監督 × エマ・ストーンの5度目のタッグ作。
誘拐犯が「彼女は地球侵略を企む宇宙人だ」と本気で信じている、という設定からしてかなりクセ強め。ブラックユーモア、不条理、倫理観をえぐる展開は、ランティモス作品が好きな人にはたまらない一方で、ストレートな娯楽作を求める人には戸惑いもありそう。
アリ・アスターがプロデューサーに名を連ねている点からも、不穏さ耐性がある人向けの一本。作品賞・主演女優賞など計4部門ノミネート。
『ハムネット』

「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督が描く、シェイクスピアの名作『ハムレット』誕生の背景にある“家族の物語”。
舞台はペスト禍の16世紀イングランド。大きな事件が次々起こるタイプではなく、悲しみや喪失、残された人たちの想いが、静かに積み重なっていく作品です。
ジェシー・バックリーとポール・メスカルという演技派の共演に、スピルバーグ&サム・メンデス製作という布陣を見ても、「評価される映画」なのは間違いなさそう。
しっとりした人間ドラマが好きな人向けの一本。作品賞・監督賞・主演女優賞ほか、計8部門ノミネート。
『フランケンシュタイン』

ギレルモ・デル・トロ監督が、長年映像化を夢見てきたという思い入れたっぷりの一作。ゴシック文学の名作『フランケンシュタイン』をもとにしながら、「人間とは何か」を、静かに、でも深く問いかけてきます。
主演はオスカー・アイザック、怪物役にジェイコブ・エルロディ。さらにミア・ゴスやクリストフ・ワルツらが顔をそろえ、映像美と重厚な世界観は、いかにもデル・トロ作品らしい仕上がりになりそうです。
ダークで哲学的な物語なので、気軽に観られるタイプではありませんが、そのぶんじっくり映画と向き合いたい人には刺さりそう。作品賞を含む計9部門ノミネートという評価の高さも納得の一本です。
Netflix配信&一部劇場公開という点も含め、話題性の高い作品です。
日本公開が待ち遠しい作品(※2026年2月時点)
作品賞ノミネート10作品は、すでに日本公開された作品から、これから順次公開されるもの、そして公開日未定の作品までさまざまです。ここでは2026年現在の公開状況をもとに、整理して紹介します。
すでに日本公開された作品(2025年公開)
2025年に公開され、すでに日本の劇場で観ることができた作品です。見逃していた人は、配信や再上映の情報もチェックしておきたいところ。
- 『映画『F1®/エフワン』』(2025年6月27日)
- 『罪人たち』(2025年6月20日)
- 『ワン・バトル・アフター・アナザー』(2025年10月3日)
- 『フランケンシュタイン』(2025年10月24日)
- 『トレイン・ドリームズ』(2025年11月21日)
これから日本公開予定の作品(2026年公開)
アカデミー賞の結果を受けて、いまからでも劇場で観られる可能性が高い注目作がこちら。
- 『ブゴニア』(2026年2月13日)
- 『センチメンタル・バリュー』(2026年2月20日)
- 『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(2026年3月13日)
- 『ハムネット』(2026年4月10日)
Amio受賞結果次第では、話題作として一気に注目度が高まりそうな作品ばかりです。
日本公開日が未定の作品


劇場公開か配信かは不明ですが、今後の続報次第で一気に動きがありそうな一本。情報はこまめにチェックしたいところ。
- 『シークレット・エージェント』
日本公開:未定



公開形態はまだ未定だけど、実はカンヌ国際映画祭コンペ部門で監督賞&男優賞を受賞している作品。続報が出たら一気に注目されそう。
まとめ|まずは気になる1本からでOK
2026年のアカデミー賞・作品賞ノミネート10作品は、話題性のある大作から、評価重視の通好み作品まで、かなり幅広いラインナップでした。
正直なところ、「全部観なきゃ」なんて思わなくて大丈夫。まずは 名前を聞いたことがある作品、あるいは キャストや監督でピンときた1本からで十分だと思います。
すでに日本公開された作品もあれば、これから劇場公開を控えている注目作、公開日未定で続報待ちの作品もあり、アカデミー賞をきっかけに“観たい映画リスト”を更新するには、ちょうどいいタイミング。
個人的には、賞レースの結果を追いながら、「これは劇場で観たい」「これは配信でじっくり観たい」と選び分けるのも、映画ファンならではの楽しみ方だなと感じています。
気になる作品が1本でも見つかれば、この記事の役目は十分。あとは、あなたのペースで、気になる映画を楽しんでください。



個人的には、『ブゴニア』は映画館でじっくり観たい一本。ヨルゴス・ランティモス監督作品って、画面の空気感や間の取り方も含めて体験する映画だと思うので、できれば配信じゃなく、劇場で向き合いたいな…と感じています。



